芥川賞の候補にノミネートされている「我が手の太陽」の作者、石田夏穂さんは、理系の大学出身の小説家とお言う異例の経歴の持ち主です。
石田夏穂はんが描く、細かな描写や世界観などに魅了されている方も多くいらっしゃいます。
今回は、「石田夏穂の高校・大学など経歴プロフ!小説家へのきっかけや執筆活動がヤバい!」と題して、石田さんの経歴や執筆の様子をお届けいたします。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
石田夏穂の経歴プロフ
まずは、石田夏穂さんのプロフィールから。
- 名前:石田夏穂(いしだ かほ)
- 生年月日:1991年生まれ
- 年齢:31歳~32歳(2023年7月時点)
- 出身:埼玉県
- 出身大学:東京工業大学工学部
- 主な作品:「我が友、スミス」、「ケチる貴方」、「我が手の太陽」
埼玉県出身で1991年生まれの石田夏穂さんは、高校の頃から本を読んだりモノを描いたりするのが好きな文学少女だったそうです。
しかし、文系ではなく理系の大学に進学し、就職活動を経て企業に就職しました。
会社員をしつつも執筆活動は続け、
- 2020年「その周囲、五十八センチ」第38回大阪女性文芸賞受賞
- 2021年「我が友、スミス」第45回すばる文学賞佳作/第166回芥川龍之介賞候補
- 2022年「ケチる貴方」第44回野間文芸新人賞候補
- 2023年「我が手の太陽」第169回芥川賞候補
という素晴らしい経歴を残しています。

働きながら執筆をつづけていたなんて、真似できないですよね
そんな、情熱が注がれた作品読んでみたいな~
石田夏穂の出身高校や大学について
高校の時に小説の面白さに気づき、大学~社会人で執筆を始めた石田夏穂さんの出身について調査してみました。
出身高校について
埼玉県出身の石田夏穂さんの出身高校については、公式の情報はありませんでした。
大学が理系の大学ということで、工業系の高校や高専、普通科の理系コースがある高校に通われていたのでは?予想されます。
高校生の時に小説をよく読んでいたということなのです、理系も文系も得意な方だったのでは?と考えられます。
どっちも得意だなんて羨ましいな~~
出身校は不明ですが、芥川賞を受賞した暁には石田夏穂さん出身校や地元は大騒ぎでしょうね!
出身高校については、新しい情報が入り次第追記いたします。
出身大学について
石田夏穂さんの出身大学は、東京工業大学工学部です。
1881 年設立の科学技術の名門大学の1つだそうで、多くの研究所を持つ大学です。
東京工業大学工学部の偏差値は、学部によって異なりますが「69~71」と言われています。
かなり優秀な方ですよね!
「石田夏穂 東京工業大学工学部」で検索してみたところ、ご本人が書かれた論文かどうか定かではありませんが、日本建築学会にて論文を3つ書かれている同姓同名の方がいらっしゃいました。(参照はコチラ)
小説家になるきっかけ
理系の大学を出ながら、小説家になったという異例の経歴を持つ石田夏穂さんですが、小説家を目指すきっかけとなったエピソードはあるのでしょうか?
また、働きながら執筆活動をしているということですが、どのように執筆活動をしていたのか調べてみました。
きっかけはとある一冊の本
石田夏穂さんが受けたインタビューでは、小説を書き始めたきっかけを話されていました。
高校時代から本を読むのも文章を書くのも好きでしたが、二十歳のときに髙村薫さんのデビュー作『黄金を抱いて翔べ』を読んで大好きになり、こういう小説を書きたいと思ったのが最初です。これは悪い男たちが集まって金塊強奪をする話なのですが、その影響を受けて最初は五百枚くらいのテロリストの小説を書きました。でも全然駄目で、路線を変えて次第に市井の人を書くようになりました。
https://www.bungei.shueisha.co.jp/interview/smithmyfriend/
20歳の時に読んだ髙村薫さん作「黄金を抱いて翔べ」を読んで、自分でも小説を書いてみよう!と思ったそうですね。しかもその枚数が、500枚という相当な量の枚数を書いたみたいです。
ものすごい情熱をもって書いたのではないでしょうか?500枚を書き切るというのが本当にすごいですよね!
デビュー作「我が友、スミス」の着想がヤバい
デビュー作となった「我が友、スミス」を書くきっかけになったお話もされていました。
私は約二年前からジム通いをしています。そこにボディ・ビルやフィジークの大会に出ていそうな人が何人かいて、その世界に興味を持ちました。彼・彼女たちは扱う重量は重いし、大会前になると日焼けをし、纏っているオーラもすごい。筋トレは、一般的にはスポーツで必要な筋力をつけるとか、ダイエットやアンチエイジングなどの目的で行うと思うのですが、彼・彼女たちは主に筋トレ自体が目的。そういう特異な世界が面白そうで興味を抱きました。
https://www.bungei.shueisha.co.jp/interview/smithmyfriend/
運動不足解消のために通い始めたジムでの出来事から着想をひらめいて小説を書いたそうです。
小説に出てくる登場人物は石田さん自身が、トレーニングをしている間にも人間観察をして複数人のイメージを膨らませて書いているそうです。
その他にも小説の着想を拾う為にネタ帳を持ち歩いて思いついたらメモをしているそうですよ。
自身の身の回りの人間観察から物語を膨らまして、作品を書き上げているのですね。
執筆活動が凄い
平日は早起きして、朝一、二時間書いてから出勤します。休日は午前中に書くことが多いです。
https://www.bungei.shueisha.co.jp/interview/smithmyfriend/
インタビューが行われた2021年当時、会社員だった石田夏穂さんは務めながら執筆をしていたそうです。
どのようなお仕事に就いていたのかは不明ですが、忙しく働いている中で、時間を見つけて執筆をつづける忍耐力が凄いですよね。
しかしながら、会社員をしているからこそ、小説界ではない人たちに出会う頻度も多く、着想の源を見つけたりアイデアのヒントなんかを見つけやすいのかもしれませよね。
芥川賞候補「我が手の太陽」みんなの感想
芥川賞候補の「我が手の太陽」を読まれた方はどんな感想を持ったのでしょうか?
まずは、講談社のサイトよりあらすじをピックアップしてみました。
第169回芥川賞候補作。
鉄鋼を溶かす高温の火を扱う溶接作業はどの工事現場でも花形的存在。その中でも腕利きの伊東は自他ともに認める熟達した溶接工だ。そんな伊東が突然、スランプに陥った。日に日に失われる職能と自負。野球などプロスポーツ選手が陥るのと同じ、失った自信は訓練や練習では取り戻すことはできない。現場仕事をこなしたい、そんな思いに駆られ、伊東は……。“「人の上に立つ」ことにまるで関心がった。
自分の手を実際に動かさないのなら、それは仕事ではなかった。”
”お前が一番、火を舐めてるんだよ”
”お前は自分の仕事を馬鹿にされるのを嫌う。
お前自身が、誰より馬鹿にしているというのに”腕利きの溶接工が陥った突然のスランプ。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000380757
いま文学界が最も注目する才能が放つ異色の職人小説。
第169回芥川賞候補作
— 東京小説読書会 (@honnokai) July 19, 2023
石田夏穂「我が手の太陽」
キャリア20年の溶接工の自尊心が面白かったです。どうしても失敗を認めたくないんだなぁ……。溶接の専門用語もたくさん出てきますが、マニアックな世界を垣間見られて楽しめました。#石田夏穂#我が手の太陽#読了 pic.twitter.com/FJhIbMbB4W
「我が手の太陽」は、職人としてのプライドが隅から隅までつまりまくってて、ひりひりしてて最高だった。受賞してもしなくても今回のイチオシであるのは間違いない。こんな小説よく書けたなと作者尊敬。
— かめたろう'23 (@cametallo) July 19, 2023
芥川賞予想します。
— かめたろう'23 (@cametallo) July 19, 2023
石田夏穂著「我が手の太陽」
これがいちばんしみた。
#芥川賞 発表を目前に、手元の #群像 5月号の石田夏穂『我が手の太陽』を読了。主人公の凄さと傲慢さに共感ではないが、自分にもこんな面(技術の方ではなく)があるかもと思わされた。何しろ職人の世界をここまで書き込んでいることに驚き。 pic.twitter.com/d8YnJ3n1bi
— 冨田 直樹 (@tomita_naoki) July 18, 2023
ベテランの溶接工が主人公という異色の小説ですが、そのマニアックな描写や主人公の繊細な心情の描写などに心を動かされた方が多いようです。
まとめ
今回は「石田夏穂の高校・大学など経歴プロフ!小説家へのきっかけや執筆活動がヤバい!」と題してまとめてみました。
いよいよ芥川賞の発表が迫ってきました。
ぜひ、石田さんが受賞できますように!
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