本年度オフシアター・コンペ部門グランプリ、ついに発表! 永山正史監督『トータスの旅』が受賞! 『哭声/コクソン』舞台挨拶に國村隼、ナ・ホンジン監督が登壇!

2017.03.06

■クロージングセレモニー

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2017 も残すところあと 1 日となった 3 月 5 日(日)、クロージング・セレモニーが開催され、 本映画祭のメインともいえる、各部門の授賞式が行われた。喜びに沸きかえる監督らに会場からはあたたかい拍手が送られ、審査員 が結果発表時に、先日話題になったアカデミー賞授賞式での作品発表まちがいをパロディするなど、笑いあり感 ありの閉会式と なった。セレモニーの最後には、本映画祭プロデューサーの深津修一が「来年も必ず開催します」と力強く宣言。「みなさんの熱い思い があれば、ゆうばり映画祭は永遠に不滅で続けていけると思います」と熱い言葉を述べ閉会が宣言された。授賞作は以下の通り。


【ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門】
グランプリ『トータスの旅』 監督:永山正史

見事グランプリを獲得したのは、永山正史監督の『トータスの旅』。主人公は、妻を亡くし不 登校の息子を抱え、ペットの⻲だけを心の支えにしている次郎。ある日、音信不通だった兄とそ の婚約者が現れ、次郎と登と⻲と共に、結婚式を挙げる島へ向かう珍道中が描かれている。永 山監督にはトロフィーの授与とともに、副賞として次回作支援金 200 万円が贈られた。

 

≪監督授賞コメント
今回の映画をまずつくってみて、映画づくりは本当に迷惑な行為だとあらためて感じています。家族にもロケの先々 でも迷惑かけるので、ちょっと自分をいかれさせないとできない行為です。でもゆうばり映画祭は、右を見ても左を見てもおかしな方が集まっていて、彼らと映画を観たり自分の作品を観てもらったり、楽しい時間を過ごしてすごくいい体験 になりました。賞までいただいて本当に嬉しいです、ありがとうございました。

・審査員特別賞 『ベートーベン・メドレー』 監督:イム・チョルミン

・北海道知事賞 『はめられて Road to Love』 監督:横山翔一

・シネガー・アワード(批評家賞)『ストレンジデイズ』 監督:越坂康史

・スペシャル・メンション『堕ちる』監督:村山和也

≪審査委員⻑ 内藤誠 コメント≫
今年はオフシアター・コンペティション部門に約 500 本の作品が応募されましたが、多数の中から作品を審査するというのは、あらた
めて大変なことを引き受けたなと思いました。私は 23 歳で東映に入ってから 80 歳まで、映画の周辺を生き抜いてきたのですが、デジ タルというものが考案されてから、大勢の人が映画を撮れるようになって、仲間を集めて表現することが可能になったのは素晴らしいこと だと思います。今年もお世話になっているみなさんや、あたたかく歓迎してくださる夕張市⺠のみなさんのおかげで、「仲間を集めて映画 を撮る」ことの素晴らしさを感じ、この年になって本当に感 いたしました。

グランプリ『M.boy』 監督:キム・ヒョジョン
・審査員特別賞『⻭』監督:パスカル・ティボウ
・優秀芸術賞1『あたしだけをみて』監督:見里朝希
・優秀芸術賞2『タコ船⻑とまちわびた宝』監督:飯田千里
・優秀芸術賞3『Mizbruk』監督:ダニエル・デュランロー

■囲み取材■
授賞式後は囲み会見を実施。コンペティション部門審査委員⻑である内藤誠が、『トータスの旅』のグランプリ授賞理由について語 った。「子供と 物が出ると映画は苦労が多い。しかし、本作は両方を淘汰する(劇中で登場する)⻲と少年という難物をクリアして いるし、音楽も良く、ほぼ満場一致で決定した」と明かした。
グランプリを授賞した永山監督は、次回作の構想について「一つはドキュメンタリー。今まではフィクションで変な大人たちを描いていた が、実在する変な大人に密着したドキュメンタリーを撮りたい。それが今のところ有力ですね」と大勢のマスコミを前に、緊張した面持ち で語った。

<クロージング招待作品『哭声/コクソン』 >
3月5(日)11:30〜 会場:合宿の宿ひまわり 体育館

ゆうばり映画祭のクロージング招待作品、ナ・ホンジン監督最新作『哭声/コクソン』 が 上映され、“得体の知れないよそ者”役を演じ強烈な印象を残した國村隼と、監督、脚本 を務めたナ・ホンジンが登壇した。衝撃作の上映直後だけあり、作品の余韻がただよいなが らも、ふたりが登場すると会場中から惜しみない拍手が送られた。劇中での國村は、生 を食べたりふんどし一丁姿になったりと、体を張った熱演も話題に。ナ・ホンジン監督の全作 品を見ているという國村は、脚本を読んで今回の役を「ほかの人にとられたくない」と思った ことを明かし、続けて「この人の映画なら面白くないわけがない、タフな撮影は予想してい たがそれでもやりたかった」と出演を熱望したことを告白。対するナ・ホンジンも、「國村さん は最高、彼の演技はすでに編集されているかのような多様な姿を見せてくれる」と絶賛し、 「この映画は観客が國村さん演じる男をどうとらえるかが重要で、國村さんの多様性と 映画の方向性が合致した」としてオファーの理由を明かした。舞台挨拶の後半には会場からの質疑応答も行われ、積極的に挙手す る観客が続出。國村とナ・ホンジンがそれらに真摯に回答し、アイデアの根源や國村演じるキャラクターの解説が行われた。

◆國村隼のコメント

ゆうばり映画祭のクロージングに、これだけたくさんの方に来ていただいて本当にありがとうございます。この映画は 1 回見たあと、2 回目 3 回目と観たくなる作品。ぜひまたお知り合いの方と観てください。

◆ナ・ホンジン監督のコメント

⻑編作品(『チェイサー』)を監督してから、初めて日本のお客さんと会った場所もゆうばり映画祭です。どうか元気で、幸せに過ごし てください。また次の作品でお会いしましょう。

『哭声/コクソン』
平和な田舎の村に、得体の知れないよそ者(國村隼)がやってくる。彼がいつ、そしてなぜこの村に来たのかを誰も知らない。この男に関す る謎めいた噂が広がるにつれて、村人が自身の家族を残虐に殺す事件が多発していく。そして必ず殺人を犯した村人は、濁った眼に湿疹で 爛れた肌をして、言葉を発することもできない状態で現場にいるのだった。事件を 当する警官ジョング(クァク・ドウォン)は、自分の娘に、 殺人犯たちと同じ湿疹があることに気付く。事件は誰も想像できない結末へと走り出す――。國村隼が参加し、日韓の実力派俳優たちが 揃った韓国映画史上に残るサスペンス・スリラー!

<國村隼、武田梨奈、鈴井貴之も登場!雪上フォトセッション>
3月5(日)12:00〜 会場:合宿の宿ひまわり前

毎年恒例の雪上フォトセッションが、今年も合宿の宿ひまわり前にて行われた。審査員⻑の内藤誠をはじめ、ショートコンペ審査員 の八代健志、松永大司、武田梨奈、さらに『哭声/コクソン』の國村隼、ナ・ホンジン監督や、「北海道ロケトーク」企画に登場し た鈴井貴之が登場するなど、個性豊かな面々が大集結!快晴の中大盛り上がりのフォトセッションとなった。


【参加者】
■オフシアター・コンペティション部門/審査員
内藤誠(監督)、チェ・ヨンベ(プチョン国際ファンタスティック映画祭・実行委員 ⻑/プロデューサー)、
ディミトリ・イアンニ(KINOTAYO 現代日本映画祭・プログラマー/映画批評 家)、光武蔵人(監督)、ほたる(女優)
■ショートフィルム・コンペティション部門/審査員
八代健志(監督)、松永大司(監督)、武田梨奈(女優)
■その他
國村隼(俳優)、ナ・ホンジン(監督)、鈴井貴之 ほか

協賛・協力

  • PICTURES.様
  • 朝日新聞様
  • 北海道新聞社様
  • 読売新聞北海道支社様
  • 十勝毎日新聞社様
  • EPSON様
  • SAPPORO様
  • ポッカサッポロ様
  • 株式会社スターチャンネル様
  • (株)ゼロワン様
  • ANA様
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  • サンケイ技研様
  • 株式会社ティーシーエイ様
  • (株)アメリア・ネットワーク様
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  • (株)プリズム 様
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  • 幸福の黄色いハンカチ基金 様
  • (公財)JKA様
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