本年度オフシアター・コンペ部門グランプリ、ついに発表 森川圭 監督『メイクルーム』が授賞!
2015.02.26
2月19日(木)よりスタートしたゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015も、本日2月22日(日)についにクロージングセレモニーを迎えました。注目のオフシアター・コンペ部門グランプリほか各賞が発表され、壇上ではそれぞれの作品の監督達が授賞の喜びを語りました。
≪クロージングセレモニー≫
セレモニーがスタートすると、北海道でいま大人気のバンド「THE TON-UP MOTORS」が登場。本映画祭テーマソング『北海道ブギ』を生演奏した。サプライズで「夕張ブギウギ!」と替え歌も披露し、会場は大歓声に包まれた。その後それぞれの部門の授賞式が行われた。思い思いに授賞の喜びを語る監督たちに、会場からは惜しみない拍手が送られた。また、セレモニーの会場にして長年本映画祭の舞台のひとつとして愛されてきた「アディーレ会館ゆうばり」が今年3月に閉館することもあり、関係者やファンにとって感慨深いセレモニーとなった。授賞作は以下の通り。
会見
【ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門】
グランプリ『メイクルーム』 監督:森川圭
-≪監督授賞コメント≫
カメラのフラッシュが…眩しいです(笑)驚き過ぎて何を言っていいか分からないです(笑)ピンク映画で助監督を始めてから30年程で、日頃はAVをメインに撮影や監督をしています。元々は舞台用として制作していたんですが、映画にしても面白いのではないかと思い、一昨年の暮れに撮影をしました。僕が今までに経験した現場の中での出来事や実際にメイクさんから聞いた話を元にしたりしているので普遍的なものでもあるんですが、AVに関係のない人たちがどういう風に感じてくれるのかという不安はありました。今回、映画祭の中で観て頂いた皆さんから声を掛けて頂いて、あぁ、受け入れらたんだなぁと。作ってよかったなと思いました。僕はいま50歳なんですが、この歳になっても、映画を撮ってこうやって評価をしてもらえるという事実が出来たことを本当に嬉しく思っています。
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・審査員特別賞 『眠れる美女の限界』 監督:二宮健
・北海道知事賞 『歯まん』 監督:岡部哲也
・シネガー・アワード(※興行関係者とメディア関係者の代表が選考にあたり、受賞作を選出) 『MIZO』 監督:ナム・ギウン
・スカパー!映画チャンネル賞 『私たちのハァハァ』 監督:松居大悟
森川監督
≪審査委員長 大森一樹 コメント≫
私は映画祭の審査員をやるのは初めてではありません。ですが今回を経て、これから映画の審査員って大変だなと思いました。映画は誕生してから120年以上経って進化し続けています。大きな変化はフィルムからデジタルへという革命的な出来事。こんなにも幅があるのかと思うくらい多様化しています。今回のグランプリ作品は、私の審査範囲の中で審査できる作品で嬉しかったです。デジタルになって、フィルム時代の我々が審査するのは大変ですが、今回色んな作品を見せて頂いて、映画の多様性を改めて感じることが出来ました。ありがとうございました。
≪審査員 石井克人 コメント≫
正直言うと、そんなに作品に対して期待はしていなかったんですが、観てみると面白い作品が沢山あって。本気で悩みました。ただ、鳥肌が立ったのはグランプリをとった1作品。初日でお客さんが少ない中で審査鑑賞をするというハードルがあったにも関わらず、印象が全く薄くならなかった。この作品は特別かなと思っています。明日も観られる機会があるということなので、絶対観た方が良いともいます。他の皆さんも、素晴らしかった。作った時の愛情を忘れないで下さい。
【インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門】
グランプリ『今月のあの日』 監督:ジラッサヤー・ウォンスティン
・優秀芸術賞『ハードル』監督:パク・ソンジン
・優秀芸術賞『Green Glows』監督:白田明日香
・優秀芸術賞『恵まれたマシーン V』監督:ジョシー・マリス
・審査員特別賞『拝啓アトム』監督:吉池巨成
◆ オフシアター:コンペティション部門グランプリ授賞作品は、2月27日(金)24:00~BSスカパー!(BS 241ch)にて放送します。
http://www.bs-sptv.com/